世界に羽ばたく外向き、肉食日本人学生たち

10月のブログは体調不良のため、休ませて頂きました。11月から再開させて頂きます。

 震災前の2月21日更新のブログ;『日本の将来を担う「若者世代の成長」を考える』を掲載し、グローバル時代の幕開けで、日本の若者の内向き志向を憂え、“大人たちは、若者たちの置かれている社会環境を理解し、彼らの人生をもっと応援してやるべきだ。それには一人でも多くの大人が教育のあり方に関心を持つことである。今年こそ、閉塞状態の日本を救う教育の実現に向けて国民的議論を起こすべき年である。”と訴えました。
 その後、3月11日の東日本大震災を契機に、日本の若者が人類愛に満ちた善意のボランティア活動を目にした外国人からの称賛記事を見聞し、日本人の我々が気付かなかった日本の若者の良さを再認識するようになりました。
 そこで、今回のテーマは、表題の様に、最近、日本の若者が世界に雄飛し活躍する姿の記事が掲載され、さらにその意を強くしました。この記事を紹介し、更なる世界で活躍する若者へのエールを贈りたいと思います。

田村耕太郎氏の【経世済民見聞録】 2011.09.14 (記事抜粋)
世界へ羽ばたく外向き・肉食日本人学生たち
ソウルで日本の夜明けを感じた

バブル期より増加した海外留学生
 前回は、韓国社会における激しい競争の背景について書いた。今回はその韓国で見た日本人学生のたくましい肉食・外向きぶりについて紹介する。
 日本の若者について、相変わらず、草食・内向きといった評価が多いと聞く。海外にいる私には、日本の若者の全体像をつかむのは難しい。だが、草食・内向きが増えたという実感はわかない。私の周囲では、外向き学生は減っていない。
 世界全体で、日本人の海外留学生の総数はバブル期より増えている。2010年12月に文部科学省が発表した「日本人の海外留学者数」によると2008年に海外の大学などに留学した日本人の数は6万6833人だった。バブル絶頂期の1989年は2万2798人。4万4035人も増加している。
 アメリカに来ている学生もたくましい。この連載で紹介した、エール大の古賀健太君やハーバード大学の小林亮介君、岡洋平君などは、学部生として米国人学生と堂々と互角以上の競争をしながら、スポーツや芸術にも精を出している。私はこうした学生をこの目で見てきた。
 大学院留学組も、数だけは多かった私が留学していた90年代半ばと比べて、学校や社会に積極的に溶け込んでいる。様々なイベントや勉強会を企画して外国人学生と交流している。中学や高校時代を英語圏で過ごした英語が上手な学生も増え、授業でも活発に意見を言って目立っている。

HPAIRに、活きのいい日本人学生数が集まった
注)Harvard Project for Asia and International Relation(HPAIR)

8月下旬にソウルで開催されたHPAIR(ハーバード大学が主催するアジア最大の学生による国際会議)、日本人学生の活躍が目立っていた。これに参加した日本人学生は32人。日本で開催した回を除けば過去最多だった。日本の大学に通う学生もいたが、海外の大学に学ぶ日本人もいた。
 彼らは、講演後の質疑応答でもパネルディスカッションでも、外国人スピーカーや聴衆に臆することなく、アグレッシブなアメリカ人や中国人学生を押しのけて手を挙げて鋭い質問をしていた。韓国政界の大物議員や米大統領候補であったマイク・デュカキス州知事などのスピーカーが答えに窮する場面もあった。様々な交流イベントでも、多彩なパフォーマンスで人気を博していた。
 私が登壇した最終日のパネルにも多くの日本人学生が駆けつけてくれた。私のパネルのテーマは「ビジネス・リーダーシップ」。各国政府が取る政策がグローバル企業の経営戦略に与える影響を話し合うセッションであった。“政治、政府、民間すべてを経験している私には、各界の連携の現状と課題について語ってほしい”とテーマを振られていた。

民間を経て政治を目指せ!
私は政官財の人材交流の重要性を訴えた。私が政財官の人材交流を説く背景には、今後の政治や行政には、民間の経営センスがこれまで以上に必要になると思うからだ。筆者は“グローバルな世界を若くして経験した優秀な人材がリーダーにならないと、これからの世界をよくできない。自分の利益を追求する時期があるのは当然だが、それだけでは君らの素養がもったいない。世界のために奉仕してくれ!”と、締めくくった。
 学生の質問は私に集中した。質問は日本の政治や経済についてのものが多かった。次世代を担うアジア・世界の学生たちが日本に高い関心を持ってくれることは、素直にうれしかった。今まで世界中のいろいろなパネルに登壇したが、日本に対する聴衆の関心が薄く、悔しい思いをすることが多かった。日本人学生もどんどん手を挙げ、鋭い質問を見事な英語でぶつけてきてくれた。
 いちばん熱心に問われたのは「人脈づくりのテクニックを教えて」というものだった。私は「利益の追求が透けて見えると、相手は白けてしまう。世の中を良くしたいとの思いから始まる志高い人脈づくりならば、皆が勝手に支援してくれる」と答えた。今回は未来を担う若者が相手なので、講演も質疑も徹底して青臭さを貫いた。これがテクニックに走りがちな優等生たちに、意外と受けたようだ。

「世界に出て世界を変えていきます!」
 アジアを中心に世界中から集まった学生たちの前で話をするのは本当に楽しかった。皆アグレッシブで未来を感じさせてくれた。彼らが新しい世界と時代をつくっていく。 その中で堂々と渡り合う日本人学生が過去最多だったことは、これまた格別にうれしかった。パネルが終わった後に行った日本人学生との交流も懇談もすべて英語で行った。帰国子女ではない日本人学生たちが堂々と英語で貫き通していたことも素晴らしかった。日本人同士なのに英語で話すのは、日本では照れ臭い。だが世界では中国人同士、韓国人同士、インド人同士でも皆英語だ。
 日本の学生の多くが、“田村さんの期待を超えてみせます” “これから世界にガンガン出ていきます” “世界を変えてみせます”と宣言した。面構えも不敵で、やる気にあふれており、素晴らしかった。学部時代からこういう国際舞台で活躍するその頼もしさに感銘を受けた。

世界から受ける刺激忘れるな!
 こういう国際会議を学生に仕切らせることこそ最高のリーダーシップ教育なのだと思った。企画から実行まで、世界を相手にやらせることで鍛える。リーダーシップは黒板では教えられない。
 その後、ツイッターを通じて交流し、ソウルで会った日本人学生たちが引き続き相互に刺激を与え合い続けているのが分かった。ある学生は“このレベルの連中とずっと刺激し合いたい”と云っていた。今回の刺激を忘れないでほしい。彼らなら、さらに活躍できるようになる。世界の同学年と戦う意欲を持って、世界に出る日本人学生は増えている。韓国で日本の夜明けを感じた。


詳しくは、下記参照;
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20110906/222494/?P=1

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:http://www.fa-it-research.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/204