『日本流ものづくり』の行方を探る‐Ⅲ
前回より続けます。
(6) ニッポン復活の10年 [インタビュー] 黒田東彦氏 アジア開発銀行総裁 NK-100107 アジア需要で内需喚起/先端分野で常に首位を狙え 日本が活力を取り戻すために何をなすべきか。復活10年に必要な取組みを識者に聞いた。 ― 日本のGDPは近く中国に抜かれます ― アジア経済の可能性は? ― 国内の雇用や成長に結び付くでしょうか? |
上記インタビューの末尾で、“日本は米に競争を挑み、世界のトップを絶えず目指すべきだ”とあります。これは黒田氏がインタビューで、切って捨てるように簡単に云われました。しかし、日本はこれが出来なければ、アジアの新興国を味方に付けることができません。日本は欧米への輸出を前提にするモデルはもはや通用しないのです。アジアを味方に付けるには、‘アジアの需要’を満たすものづくりを先導し、アジアと共に経済成長を推進しなければなりません。この発想の原点を、‘日本の復活10年’、日本のものづくり全般に課せられた重い課題です。
以上の6月のブログでは、『‘日本流ものづくり’の行方を探る』を考える道標となればと、3回に亘り、昨年11月から今年の4月までの間に蒐集しておりました日経新聞記事から6点を選び、各記事の要点と、それぞれの総括として筆者コメントを付記しました。
そして、日本の製造企業の次なる課題は、上記の「道しるべ」を参考に、「自社のものづくりビジョン」を‘国内視野’から‘グローバル視野’への転換を図ったうえで、個々の社員が、グローバル市場へ飛び出し、社内、国内、海外のこれまでの身内でなかった人々と、「セレンディピティ」流の交流を深め、知恵を出し合うなかで人を育て、「企業文化資本主義」の時代を躍進していかなければなりません。
参照:2010年2月15日更新;事例から学ぶ「企業文化資本」の勃興
しかし、これを実践していくためには、従来の慣行のしがらみから、社員が飛躍する行動を妨げる情報システムとか制度、評価基準の残滓が残っています。
7月のブログでは、その様な社員の行動の障碍と、それを解きはなし、むしろ行動をサポートするIT活用の事例を、紹介したいと思います。