「セレンディピティ」とは?

《Sさんの自分史》に添付されていた資料:《セレンディピティ》を借用し、以下に解説します;
「セレンディピティ(serendipity)」という言葉を聞いたことがありますか?日本語では「偶察力」とか「偶然幸運発見能力」と訳されている。この言葉は、ホレス・ウォルポールが1754年に造語したもので、子供の時に読んだ「セレンディップの三人の王子」という童話に因んだ造語です。英英辞書では、Serendipity:the natural ability to make interesting or valuable discoveries by accident (偶然と察知力によってあてにしないものを発見する能力)とあります。

代表的事例として、①考慮中の課題が意図せぬ過程(リンゴが落ちるのを見て)で好結果(万有引力発見)を狙い通り得たニュートンの場合と、②過程で意図せぬ事が起き(イスラム民族の抵抗を避けるため、東回りの陸路でインドヘ行くことが出来ず、西回り海路で行く途中)課題に思わぬ好結果(間違えてアメリカ大陸を発見)を生じたコロンブスの場合とがあります。

セレンディピティ能力は、仮設・検証(アブダクション)思考することにより向上する。(参考:思考法には、他に演繹法、帰納法がある。)偶然には、「迎えに行く偶然」と、「やって来る偶然」とがある。そして、このセレンディピティ能力は、内容を正しく理解し、継続努力すれば誰でも増強できるものである。

‘Sさん’は、三菱電機㈱勤務時代に偶然‘澤泉氏’から教えられ、セレンディピティに出会ってから10年、この能力を開花・増進する方法を実践し、効果を実感され、大いに役立てられています。

‘Sさん’が語る‘実践のコツ’;
ⅰ)四六時中考えても飽きない(好きな面白い)未知のテーマを設定し、関連する情報を組織的に蓄積(ランダムに収集しない)しつつ、仮設・検証作業(情報を一覧表にし、右脳へ入れるという図形的思考を実践)を安易に妥協せず、思いこみによる思考停止を排除し、繰り返し実行し続けること。即ち、テーマという枝に関連の知識、情報の実がついたブドウの房が脳の中に浮かんでいるイメージ。ブドウの房の実をどんどん蓄積し、仮設・検証作業を繰り返す(良いアイデアを求め続ける)と、ブドウの実同士が相互作用(言い換えると熟成あるいは発酵)を起こし、突然(偶然)意図した好結果が得られる。この様な、成功体験を重ねると、「偶然は必ず来る」と確信が得られる様になる。

ⅱ)直面するテーマ以外の当面必要としないが、好きなテーマを幾つか設定し関連情報を集める作業を併行すると、セレンディピティ効果は増幅され好結果を得るまでの時間が大幅に短縮される。さらに、情報を公開し、周囲の人々の知識、知恵を吸収できる様にする事も重要である。

‘Sさん’は、上記の‘実践のコツ’を日常的に実践すると、毎日のように起きる仮設想定外の好結果に感動すると云われている。そして、次のような生活上の効用も実感されている。
●結果的にビジネス上でも生活上でも小さな変化を見逃さなくなり、好結果を得ることができるようになった。
想定外の失敗あるいは問題に直面した時でも、必ず解決策はあるとの確信が持て、冷静さを保持することが出来、結果的に解決策が見つかる。そうすると失敗にめげなくなり再挑戦のエネルギーを保持できるようになり、問題に直面しても恐怖感がなくなる。

‘Sさん’のセレンディピティのビジネス実践例;『e農業日誌事業』
前回のブログの引用事例:『セミオートTIG溶接機開発』は、‘澤泉氏’との出会い以前に偶然に得られた、謂わば、成功の‘追体験’であったが、以下に紹介するのは、‘澤泉氏’との出会い後、セレンディピティ実践の自己能力を高めた時期を経て、チーム活動への適用をチャレンジし、意図せぬ過程で好結果を‘狙い通りに得た’成功の実践事例である。

三菱電機・北海道支社において‘e農業日誌事業’の 確立のため、セレンディピティを意図的にグループ活動に適用し、一定の成果が得られた。
(筆者注:‘e農業日誌’とは;北海道・大規模農家向けに開発されたITシステム製品。農作業のスケジューリングと日誌を共有することにより作業要領のベストプラクティス・知識のDB化を促進するグループウェア製品)

当初は、‘e農業日誌’プロジェクトのメンバー全員の異能力が相互作用を起こし意図しない好結果を生むことを期待し、全員の動機付けを試みたが、捗らず悩みました。そのさなか、ある女性のアドバイスの‘ひと言’で、新たな進め方に‘気づき’、このテーマが本当に好きなキャラクター2人を選び、自分と3人で中核チームを作り、革新的な知恵出しを先導し、全員へ輪を拡げ組織活動へと進化させ、幾多の自滅の危機を乗り越えました。さらに、‘農業’に関する情報に加え、関連する‘健康’情報も蓄積し続け、内容を豊富にしました。結果、業界をリードする事業モデルを創り上げ、年間受注1億円を達成する成果を得ました。

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