シリコンバレーの知人からの回答
米国のシリコンバレーの飯田君が前回の質問に応えてくれました。
ESCとは、Embedded System Conferenceの略で日本語では組み込み機器展示会とよばれ一年に一回San JoseとBostonで、それぞれ開催され全世界から関係者があつまります。
主な展示者はCPU Vender,OS Vender,組み込みSW,HW Venderです。三菱のFA機器(PLC,INVERTER,CNC,SERVOなど)はこの組み込み機器のIndustrial 版になります。
そして、前回の質問に応えてくれました。
| 01) | Googleのサーチエンジンとは? |
| 皆様がINTERNET使って検索するとき、現在検索SWとしてYahoo!かマイクロソフトかGoogleをつかいますが、Googleは性能が高く(速いSPEED)世界を席捲している現状です。この検索SWを検索エンジンとよびます。彼らは世界のあらゆる知識・データをDATAベースにいれ、たちどころに検索してみせるといっています。例えば、Google検索MAPですと日本か米国の自宅の屋根、庭まで見ることができます。軍事にも適用可能ですね。 |
| 02) | FAシステム企業のサポートセンターから、顧客のシステム(データのセンシングを含む)のリモート監視とシステムサポートが出来る様になるのですか? |
| まさしくそのとおりです。現在のPLC、NCなどはまだ出荷したすべての機器はまだINTERNETにつながっておらずSERVICEは限定されております。しかし、一部は既に始まっています。 また、この機器にINTERNET上の番地(IP)がつけられSERVICE CENTERから監視できるようになります。このときPLCに組み込まれるINTERNET接続機器(カード)が安価になり、またそのMERITとの費用対効果がPOINTとなります。着実に、また急速にこの方向に動いていると感じている次第です。 三菱FAもその方向に動いています。 |
| 03) | この様な用途を連想される様な、デモがありましたか? |
| 日本でも、某メーカのUPS(無停電装置)のREMOTE MONITORINGがはじまっています。また、某電力会社の発電所のREMOTE MONITORINGもはじまりました。 我々が、数年前から米国の三菱開発拠点で取り組んだeGAS.、iParkingはこのM2MのTRYでした、少し時代に先行しすぎましたが、現在、三菱PLCの中にJavaユニットを組み込みe-F@ctoryの見える化がはじまっています。 これらの事例はFA領域のみですが、この流れは決してFAのみにとどまるものでなく、OFFICE HOME,病院、車などあらゆる産業にはいってきております。 また、日本の駐車場のリモート監視などもっとも効果のある事例です。空きSPACEのリアルタイム管理、車への連絡、空き状態をみての駐車料金の設定でSENSORからのDATAの受け取りだけでなくその情報によりCONTROLしていくバイディレクションの方向です。また駐車場におけるSECURITY監視もはじまっています。 |
| 04) | 『Googleのサーチエンジン』が役に立ちますか? |
| NETにつながるのはまずPC経由人からはじまり、そしてDEVICE,そしてSENSORです。 そのときこれらをNETにつなげるHWが極端に安価になっていくこと、そしてそのつながった後のSWがPOINTになります。ここを我々は米国、日本の会社と協力しすすめております。 この技術潮流、ビジネスをM2M(Machine to Machine, Machine to Mobile, Machine to Management)と米国では定義しています。POINTはGoogle検索エンジンに相当するSWでしょうが、もうひとつはこのSENSORまたはDEVICEがリアルタイムに発生している生の情報でこれをどう扱うかがPOINTになります。おそらく生のDATAをあるイベントがおきたときのみ人に知らせるというSWが重要になります。日本はHWに力点をおきますが米国はこの逆のようです。まさしくSENSOR DATAをハンドリングするSWが大切になります。膨大なデータがとれるようになりますがこのデータの常時MONITORINGはMACHINEに担当させて重要な時のみ人に知らせるというSWが必要になります。 |
この飯田君とのやり取りで、日本の製造業がグローバルに優位性を持続していくためには、製造知識とノーハウが健在であることが必要条件ですが、リモート監視により指導力を発揮できるインフラと、オペレーションする能力が不可欠である。そして、日本人は匠の精神は優れているが、システム力は劣っている。米国にいる人たちの良さを謙虚に取り入れ、上手く組み合わせる事が必要であると、再認識しました。