これからの製造業に求められる『見える化』
前々回までの2回のブログで、現在躍進中の企業において展開されている『見える化』について、社長の壮絶なリーダシップと‘金言’を見せ付けられました。その中で、或る社長が、“会社の土台を支える情報システムは、工場の生産設備と同じようなもの。自社で工夫できるから、他社と差異化できる!”と、システム内製化の重要性を強調していました。
これは、システムベンダーとして非常に気なる発言です。躍進企業の社長から見ると、頼りにされていない存在になってしまった?と、云うことです。このことについて、考えて見たいと思います。
結論から云いますと、私は、躍進企業の各社長の‘金言’を覗いピーンと来たのは、彼らの経営戦略から求める『見える化』は、もっと ‘現場主義のユニークなもの’であり、「現在FAメーカや、システムベンダーが提供しているものは、‘コモディティ化’が過剰で、あれもこれもと多様な機能が盛り込まれており、ユーザにとって、使い勝手が煩雑で、フィットしていない!」と云っているのだと思いました。 そのことを感じさせる‘金言’をピックアップしますと、
これは、システムベンダーとして非常に気なる発言です。躍進企業の社長から見ると、頼りにされていない存在になってしまった?と、云うことです。このことについて、考えて見たいと思います。
結論から云いますと、私は、躍進企業の各社長の‘金言’を覗いピーンと来たのは、彼らの経営戦略から求める『見える化』は、もっと ‘現場主義のユニークなもの’であり、「現在FAメーカや、システムベンダーが提供しているものは、‘コモディティ化’が過剰で、あれもこれもと多様な機能が盛り込まれており、ユーザにとって、使い勝手が煩雑で、フィットしていない!」と云っているのだと思いました。 そのことを感じさせる‘金言’をピックアップしますと、
| 01) | 『見える化』の合理性を追求しすぎず、何を「見える」ようにしたいのかを考えることも時には必要だ。 | |
| 02) | どうせ見るなら、収益の源泉となる溶接・切断の長さと時間を徹底的に計測しようと考えた。 | |
| 03) | 信号機は3色だけで、交通網を制御している。目的によって見せ方は変わるが、現状を把握し、指示を伝えるためならば、あれもこれもと欲張らず、必要最低限の情報が直感的に分かるようにした方がよい。 | |
| 04) | 情報が目に飛び込んでくるようにすることが重要。ファイルを共有しても、それが見られなければ意味がない。これが厳しい現実を「楽しく」見せるがコツだ。アナログ的(5感に訴える)な『見える化』の利点を強調。 | |
| 05) | 情報を見やすくするために加工しすぎると、意味が変わってしまう危険性がある。例えば、顧客満足度などの統計値だけに頼ってしまうと、その裏に隠れている理由や背景を見落としてしまう。 |
| ⇒ | 以上の01)~05)で思い当たるメーカサイドの反省点は、現場で働く人を主体に『見える化』を考えるべきところ、何時しか現場スタッフ、見る側の幹部の企画要求仕様になってしまった。また、「見える化の窓」として、CRT、液晶表示器で汎用化し過ぎた。今や、「センシイング技術」を応用して5感に訴える「実作業の状況を見える化」し、「PDCAサイクルをインスタント化」するハード・ソフト技術も進歩している。 |
| 06) | 業務に携わっている社員一人ひとりに業務品質や生産性を高める「気づき」を与えるには、「見せる」工夫もまた不可欠。 | |
| 07) | 業務の『見える化』は、見る側となる管理職や本社の都合だけで推進すると、必ず破綻する。見られる側となる社員の心理に配慮した仕組み作りが不可欠である。 | |
| 08) | 『見える化』を持続させるには、幹部が現場に足を運ぶことが大切だ。 |
| ⇒ | 以上の06)~08)で思い当たるユーザサイドの反省点は、現場と管理職の遊離が気になる。もっと幹部は現場を知り、心理面への配慮・動機付けが求められる。 |
| 09) | 優れた技術を持っているだけでは、顧客の信頼は得られない。「そこまでやるのか」と顧客が驚くくらい、作業内容や品質を『見える化』した。 | |
| 10) | 顧客がどれだけ新しい商品を切望しているのか、また、改善してほしいのかは、生の声だからこそ伝わってくる。 |
| ⇒ | 以上の09)、10)で思い当たる顧客指向への反省点は、「ものづくり側」と「営業・サービス側」との遊離が気になる。もっと製造側は、顧客へ近づくべきだ。Web2.0時代の情報技術の進展を享受して、製造業の「サービス業化」を推進すべきです。 |