グローバル化を目指す中小企業の姿

日本の製造業界は、今後、苛烈なグローバル競争に晒され、生き残りを賭けた進化を果たさなければならない。(参照: 「目を覚ませニッポン、変わる世界の現実を見よ」

大企業であれ、中小企業であれ、何れも自社がこれまで培ってきた如何なる強みを活かし、戦うのかを、グローバル市場の顧客とその競争相手の視点で、評価し再考しなければならない。そして、その強みを土台にして、独自の経営理念と戦略シナリオを打ちたてなければならない。その拠って立つパターンを明確にしないと、強化すべきところが見えてこない。そういう云う意図で、8月6日のブログで、①~④のパターンを例示した。

私の問題認識は、今後とも日本の製造業がグローバル市場で競争に勝つためには、現在既に世界企業へと進化している一握りの先進大企業の牽引力だけに頼っていても果せないという危機感である。これらの大企業は、今後は現地化して地元でも頼りになる企業を育成しつつ、低コスト調達することも必要ではあるが、これまで国内で切磋琢磨して育て上げ、頼りにしてきた中小企業群を、今一度再生させ、グローバルな舞台へ引き上げなければならない。これに成功しなければ、共倒れとなり、世界における製造のハブとしての存在は危うい。

そのためには、中小企業自身も、自社のグローバリズムを再考し、自助努力が不可欠である。コスト競争力から超越したグローバル競争力を備えなければならない。

例えば、その再生の道として経営戦略を「①日本でしか作れないオンリーワンで勝負する」として、中小企業のグローバリズムを考えて見たい。

中小企業の先行事例として、
 ★「日経ものづくり」雑誌サイトから、今日のblog-
  “頑張るメーカーの「提案型オンリーワン技術」”
これは、大手電機メーカーから直接仕事を受注する1次部品、アルミ合金製のプレス部品メーカーの話である。御他聞に漏れず、この業界は、大手完成品メーカーはLCC(低コスト国)調達を加速させており,日本の部品メーカーからは「仕事を奪われる一方だ」という。
そこで社長は腹を括った、「日本で仕事を取りたいなら,大手メーカーが欲しがる技術を持つしかないのは当然のことだ」と、そして自社の強みは何かと自問し、「プレス加工の深絞り技術」と考えた。
社長方針は、得意技術を磨くためには,何と言っても「現場の粘り」だ。「顧客からどんなに難しい加工の部品を持ちかけられても,断ったことがない」と言うのである。その現場の粘り強さは,「できるまでやり抜く」という表現がぴったりである、と書かれている。

さらに、同様な事例を探していたら、
 ★「日刊工業:NKビジネスADDマガジン」
  【腕自慢 わが社の得意技!!-栃木県の有力企業-】
栃木県は自動車や航空機、医療機器、食品といった多様な産業集積を誇る大手メーカーが 生産拠点を置き、高い技術力を持つ中小企業がこれを支えている。とあり、その代表例として次の会社が掲げられている。
  (株)アイ電子工業(受託開発、共同開発)
  (株)大日光・エンジニアリング(電子部品の受託生産サービス)
  (株)熱学技術(各種ヒーターの設計・生産)
  (株)リフリック(水素還元式連続ろう付炉による精密溶接)

これらの会社は共通した特長をもつ、
 ①得意技をもち
 ②頑固にモノづくりに拘り
 ③どんな依頼も断らない
 ④アライアンスをリードする
など、元気溢れる『グローバル化を目指す中小企業の姿』である。

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