第19回:DMS展リポート-Ⅱ
先々回のブログのそのⅡとして、DMS展の見学記の続きに戻ります。先に述べました様に、私がDMS展に抱いた興味は、今回新たに『技術伝承ゾーン』が設けられたことと、昨年から始められたと云われる『トレーサビリティゾーン』でした。後者の関心は、ここ1年ぐらい、食品などの偽装問題が頻発しました。製造のグローバル調達が進展し、社会問題にまで発展し、企業存亡を問われる事件にも発展しています。特に食品加工などでは、これまでの国内製造での慣習を準用していてはいけない、品質管理の内容に含めなければならないという気運が高まっています。但し、製造履歴は社外に透明性をもって公開しなければならないという点では、これまで行われてきた品質改善のデータなどは固有技術の範疇に属し社外秘扱であり、技術伝承のための情報漏洩策とは異なり、相反する性質の情報です。私は、どのように扱うかの問題意識があり、両方のゾーンを見学したいと思っていました。
見学の当日、6月のブログで登場願った、米国・シリコンバレーでベンチャーを起業する飯田くんが丁度、日本に来ており、三菱電機ブースで久方ぶりに再会しました。彼は前に紹介しました様に、M2Mの応用としてリモートセンシングとネットワークに関心をもっており、私が行こうとするゾーンに関心があり、一緒に回ろうと云うことになりました。
01)トレーサビリティゾーン
| 1. | 二チゾウ電子制御㈱:「見レコ」生産ライン映像記録システム | ||||||
| 各生産ラインの要所にカメラを設置し、 | |||||||
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| これらの映像をアクセスして、製品のトレース、製造データの検証、手作業分析が行える。説明員の話の中で、“海外工場へ指導に行って、帰ってくるとすぐに問題が起こる。この様なケースで再出張しなくても、リモート指導ができるので役立っている。”が印象に残った 。 |
| 2. | 協立システムマシン㈱:リアルタイム設備稼働管理システム |
| RFIDを設備カード、作業者カード、指示書カードに取り付け、それぞれの作業ステップで、いつ?どこで?だれが?なにを?を紐付けして工場LAN(Ex.
CC-Link)で、生産進捗、設備稼働集計・稼動データのDBに収集され、ユーザの生産運用にあった見方で、いつでも見たいところが「視える!」とある。 説明員が云っていた、“薬局の調剤・調合のマニュアル操作のミス防止にも応用されています”と、食の安全、偽装防止にも役立ちそうである。 |
02)技術伝承ゾーン
| 1. | (株)トヨタケーラム:新しいナレッジのかたち「指南車」 |
| 当社では、中堅社員の業務増加、熟練者の技術・技能伝承、品質トラブル頻発の3つの問題に対処するため、「指南車」と呼ぶナレッジのかたちを形式化し、知識を蓄積する人と、知識を活用する人へのナビゲーションシステムを開発した。 例えば、熟練者の作業ノウハウの伝承では、熟練者のコツやベテラン作業のデジタル化、若手の失敗や対処方法を簡単に追加でき、逐次参照もできる。 また、作業品質の確保と効率化には、蓄積された作業手順(フローチャートで、逐次指示するナビゲーション)をノートPCにダウンロードし、現場に持ち込むことができる。 |
| 2. | (株)テプコシステム:技術継承支援ツール「ePower/K-SHOW(イーパワー/ケイショウ)」 |
| 当社は東京電力の関連会社で、発電・配電所設備などを点検する非定常作業を技術伝承するための支援システムを実用開発した。そして汎用化して色々な業種、サービス業のマナー教育、スポーツ・リハビリ指導などにも利用出来るようにした。「直感的な操作」で簡単に操作できる!ツールの専門知識は不要であると云う。動画で伝えるWebラーニングコンテンツの作成・編集のためのオーサリングツールと、プレイヤーがそのコンテンツを参照するツールで、構成されている。このツールの他業種への販売促進活動として、セミナーが活発に行われている。 |
03)その他
| 1. | 日立のUHF帯RFID“μ-Chip-Hibiki |
| プライバシィー・企業情報の保護機能を搭載した新モデル |
| 2. | エプソン販売の指紋認証プリンター |
など、興味を惹いた。
飯田君との帰途、“今年は、大手メーカばかりでなく、中堅システム・ソフトベンダーなどが出てきて、DMS展が変わってきて面白くなった! 日本の製造業はサービス業化してきたのかねぇ~”と話し合った。



